会社のパソコンを一斉に買い替える場合、費用は本体代だけでは収まりません。法人向けパソコンの本体は一般的に1台10万〜20万円前後と言われますが、データ移行・初期設定・切り替え中の業務停止まで含めた「総額」で見ると、1台あたり15万〜25万円程度になることも珍しくありません。1人1台と仮定すると、社員10人で約150万〜250万円、50人なら約750万〜1,250万円規模の投資になり得る計算です(一般的な相場をもとにした概算です)。費用を抑える鍵は、全台を一斉に買い替えるのではなく、「延命できる台」と「買い替えるべき台」に仕分けて、投資を数年に分散すること。この記事では、社員10〜50人規模の中小企業を想定した総額の試算例と、費用の抑え方を順に解説します。
会社のパソコン買い替え費用は、1台あたりいくらが相場?
本体代の相場は、事務作業が中心の法人向けパソコンで一般的に1台10万〜20万円前後と言われます。ただし用途によって幅が大きく、同じ「1台」でも金額はかなり変わります。
- 事務作業中心(メール・Excel・会計ソフトなど)…一般的に10万円台前半からと言われます
- 標準的な業務用ノート(複数の業務ソフトを併用)…10万円台半ば〜20万円前後が目安とされます
- CAD・設計・画像処理などの高負荷用途…20万〜40万円以上になることも珍しくありません
さらに本体とは別に、Officeなどの業務ソフトやセキュリティソフトのライセンス費用が、1台あたり年間数千円〜数万円かかる場合があります。パソコンの価格は時期・為替・仕様によって変動しますので、ここに挙げた金額はあくまで目安とお考えください。そして実際の負担を見積もるうえで大事なのは、この「本体代」が総額の一部にすぎないという点です。
本体代のほかに、どんな費用がかかる?
見落とされがちなのは、「データ移行」「初期設定」「業務停止」「旧パソコンの処分」の4つです。台数が多いほど、この“本体以外”が総額を押し上げます。
- データ移行…旧パソコンから書類・写真・メールなどを移す作業。業者に依頼すると一般的に1台1万〜3万円程度と言われます。自社で行えば外注費はかかりませんが、担当者の作業時間が実質的なコストになります
- 初期設定(キッティング)…業務ソフトのインストール、メール・プリンタ・共有フォルダの設定など。外注する場合、一般的に1台数千円〜2万円程度と言われます
- 業務停止(切り替えのあいだの手待ち)…切り替え当日、社員が半日〜1日パソコンを使えなければ、その時間分の人件費が目に見えないコストになります
- 旧パソコンの処分…データ消去と廃棄・下取りの手配。データ消去を業者に依頼すると1台数千円程度かかる場合があります。情報漏えいを防ぐため、消去の証明を残しておくと安心です
経費処理や減価償却の解説は他の記事に譲り、ここでは経営判断に必要な「結局、全部でいくら出ていくのか」を規模別に試算します。
社員10〜50人の会社だと、総額いくらかかる?【一般例で試算】
結論から言うと、本体以外まで含めた1台あたりの総コストは約15万〜25万円が一つの目安です。ここまでに挙げた一般的な相場をもとに、1台あたりの内訳を整理すると次のようになります(あくまで一般的な例として計算した概算で、機種や作業をどこまで自社で行うかによって大きく変わります)。
| 項目(1台あたり) | 金額の目安(一般例) |
|---|---|
| 本体+ソフトライセンス | 約12万〜20万円 |
| データ移行+初期設定 | 約1.5万〜4万円 |
| 業務停止分の人件費(半日〜1日) | 約1万〜2万円 |
| 合計 | 約15万〜25万円 |
社員1人に1台と仮定して、この単価を会社規模に当てはめると、一斉買い替えの総額イメージは次の通りです。
| 会社規模(1人1台と仮定) | 一斉買い替えの総額目安(一般例) |
|---|---|
| 社員10人(10台) | 約150万〜250万円 |
| 社員30人(30台) | 約450万〜750万円 |
| 社員50人(50台) | 約750万〜1,250万円 |
本体代だけを見て「10台で150万円くらいか」と予算を組むと、移行や設定の費用、切り替え日の業務停止が後から効いてきます。だからこそ、次にお伝えする「そもそも全台買い替える必要があるのか」という視点が重要になります。
買い替え費用を抑えるには、どう考えればいい?
もっとも効果が大きいのは、「全台一斉更新」をやめることです。パソコンの傷み方は1台ずつ違うのに、全台を同じタイミングで入れ替えると、本来まだ使える台まで買い替えることになり、しかも数年後にまた全台の更新時期が一斉にやってきて資金繰りを圧迫します。考え方の手順は次の通りです。
- 全台を「延命できる台」と「買い替えるべき台」に仕分ける(見分け方は次の章で解説します)
- 買い替えるべき台の中で優先順位をつけ、投資を2〜3年に分散する(毎年の負担が平準化され、更新時期のずれが次回以降も続きます)
- 用途に合わせて機種のグレードを分ける(事務用と設計用を同じ高性能機にそろえる必要はありません)
- 移行・設定の段取りを事前に決め、切り替え日の業務停止を最小限にする(繁忙期を避ける、部署ごとに日をずらす、など)
動作が重い・容量が足りないという理由だけで買い替え候補になっている台の中には、手入れで十分現役を続けられるものが混ざっていることがあります。次で見分け方を整理します。
「延命できる台」と「買い替えるべき台」は、どう見分ける?
目安は「不調の原因がどこにあるか」です。保存領域(ストレージ)の容量不足が主な原因なら、たまったデータの整理で改善し、買い替えずに延命できる可能性があります。一方、部品の性能不足や物理的な故障が原因なら、買い替えるのが合理的です。社内で仕分けるときは、次のチェックリストをお使いください。
延命を検討したいサイン(容量不足が疑われる台)
- 保存領域の空きが慢性的に少なく、「空き容量が不足しています」の警告が出る
- CADデータ・図面・現場写真など、大きなファイルが長年たまっている
- 故障はないが、起動やファイルを開く動作が以前より遅くなってきた
- 買い替えたい理由を突き詰めると「容量が足りないから」に近い
買い替えを検討すべきサイン
- 電源が入りにくい、画面が乱れる、バッテリーがすぐ切れるなど物理的な不調がある
- 容量に空きがあるのに動作が重い(メモリやCPUといった部品の性能不足が疑われます)
- OSやセキュリティ更新のサポート対象から外れている・外れる予定(お使いの機種のサポート状況は、最新の情報を公式サイトでご確認ください)
- 業務ソフトの新しいバージョンが動作要件を満たさなくなった
正直にお伝えすると、動作の重さの原因は容量だけではありません。容量を空けても、メモリやCPUがボトルネックの台は大きくは改善しないため、「重い=整理すれば直る」と決めつけず、原因の切り分けから始めることが、無駄のない投資につながります。
買い替える前に「容量の整理」を試すと、費用はどう変わる?
容量不足が主因の台を整理で延命できれば、その台にかかるはずだった総コスト(1台あたり約15万〜25万円)を数年先に送れます。例えば10台のうち、故障や性能不足で買い替えが必要な台が6台、容量不足が主な原因とみられる台が4台だったとします(あくまで一般的な例です)。
| 進め方 | 費用の目安(一般例) |
|---|---|
| 10台すべてを買い替える | 約150万〜250万円 |
| 6台を買い替え+4台は容量整理(1台3万円)で延命 | 約102万〜162万円 |
| 差額 | 約48万〜88万円を翌期以降に先送り |
株式会社B.I.YのPC容量お助けサービスは、「新しいPCを買う前に、ちょっと待った」をコンセプトに、CADや長年の使用でたまった不要データを遠隔で整理し、空き容量を取り戻して買い替えずに延命するサービスです。訪問は不要で、費用は成果報酬型・1台3万円です(成果の考え方など詳しい条件は、商談の際にご案内します)。大切な業務データを確認せずに消すことはありませんし、原因が容量以外にあり整理で改善が見込みにくい台については、その旨を正直にお伝えします。
パソコンの買い替え費用で迷ったら、まず「仕分け」から
会社のパソコン買い替えは、本体以外まで含めると1台15万〜25万円程度、社員10〜50人なら数百万円規模になり得る投資です。だからこそ、全台一斉ではなく「延命できる台」と「買い替えるべき台」を仕分けて、投資を数年に分散する進め方をおすすめします。
「うちのパソコンは延命できるのか、買い替えるべきなのか分からない」という段階のご相談で構いません。株式会社B.I.Yでは、容量不足で重くなったパソコンを遠隔で整理するPC容量お助けサービス(成果報酬型・1台3万円)をご提供しています。お電話(050-3152-1971)またはお問い合わせフォームから、お気軽にご連絡ください。
よくある質問
会社のパソコン買い替え費用は、1台いくらかかりますか?
事務用途の法人向けパソコンの本体は、一般的に1台10万〜20万円前後と言われます。ただし、データ移行・初期設定・切り替え中の業務停止まで含めた総額では、1台あたり15万〜25万円程度になることもあります。CADなど高負荷用途の機種はさらに高くなる傾向があります。価格は時期や仕様で変動するため、あくまで目安とお考えください。
パソコンの買い替えは何年ごとが目安ですか?
一般的には4〜6年程度で買い替えを検討する会社が多いと言われますが、年数だけで一律に決める必要はありません。物理的な故障・部品の性能不足・サポート状況など「買い替えるべきサイン」が出ている台を優先し、容量不足が主な原因の台はデータ整理で延命する、という仕分けのほうが投資に無駄が出にくくなります。
動作が重いパソコンは、買い替えるしかありませんか?
原因によります。保存領域の容量不足が主な原因なら、たまった不要データの整理で改善し、買い替えずに済む場合があります。一方、メモリやCPUの性能不足、物理的な故障が原因の場合は、整理しても大きな改善は見込みにくいため買い替えが合理的です。まず原因の切り分けから始めることをおすすめします。
データ移行や初期設定は、自社でもできますか?
可能ですが、担当者の作業時間が実質的なコストになるほか、移し忘れや消し忘れによるトラブルのリスクもあります。数台なら自社対応、10台を超えるなら外注や専門家への相談も含めて計画を立てるのが現実的です。いずれの場合も、繁忙期を避けて切り替え日を決めると業務への影響を抑えられます。
PC容量お助けサービスの費用と進め方を教えてください。
容量不足で買い替えを検討している法人のパソコンを対象に、不要データを遠隔で整理して空き容量を取り戻すサービスです。訪問は不要で、費用は成果報酬型・1台3万円です。成果の考え方など詳しい条件は商談の際にご案内します。大切な業務データを確認せずに消すことはありません。