「社内にITに詳しい社員がいない。AI導入を任せられる担当者もいない」——そんな会社でも、AI導入は進められます。結論から言うと、ツール選びや設定などの実務は外部の専門家に任せ、「どの業務に使うか」「続けるかやめるか」という判断だけを社長が握る形にすれば、専任の担当者を置かなくても導入は動きます。逆に、判断まで含めて外部に丸投げすると、業務に合わないツールができあがり、失敗しやすくなります。この記事では、社員5〜50人規模の会社を想定して、外部に任せてよい作業と社内に残すべき判断の分け方を、分担表つきで解説します。
AI導入の担当者がいない会社は、誰に任せれば進むのか?
結論は「実務は外部の専門家に、判断は社内に」です。AI導入と聞くと専任のIT担当者が必要に思えますが、社内に本当に必須なのは「自社の業務と困りごとを説明でき、決められる人」——つまり社長か現場責任者だけです。ツールの選定・設定・トラブル対応といった技術の実務は、外部に任せられます。
「DX人材を採用しよう」「社員を育成しよう」という記事をよく見かけますが、これは主に大企業向けの解決策です。IT人材の採用は一般的に大企業との取り合いになり、給与水準も高めと言われます。本業を持つ社員が片手間で学ぶにも、時間がかかります。社員5〜50人規模の会社にとって、採用も育成も「理想ではあるが、現実的ではない」ことが多いのです。だからこそ、外部をうまく使う設計が必要になります。
社内に用意するものは、次の3つで足ります。
- 自社の業務と困りごとを説明できる人(社長または現場責任者。兼任で十分です)
- 週1回・30分程度、進み具合を確認する時間
- 「やる・やめる」を決める権限(これは外部には渡せません)
逆に、プログラミングの知識、専任のIT担当者、最新AIツールへの詳しさは、社内には不要です。ここを外部に任せるのが、担当者ゼロで進めるための前提です。
なぜ「丸投げ」だと失敗するのか?
失敗の典型は、「何に使うか・何ができれば成功か」という仕様の部分まで外部に決めさせてしまうことです。外部の専門家はAIやシステムのプロですが、あなたの会社の業務は知りません。業務を知らない人が決めた仕様はどうしても一般論になり、現場の実態と合わないものができあがります。よくあるパターンを挙げます。
- 「いい感じにAI化してください」と依頼し、現場では使われないツールが納品される
- 現場の声を聞かないまま導入が進み、社員が「仕事が増えた」と感じて定着しない
- 何をもって成功とするかを決めておらず、費用対効果も、やめ時も判断できない
- 提案内容を理解しないまま契約し、あとから「思っていたものと違う」となる
共通する原因は、外部の腕前ではなく「社内が判断を手放したこと」にあります。裏を返せば、判断さえ社内に残せば、実務は安心して任せられるということです。次の章で、その線引きを具体的にします。
社長が握る判断と、外部に任せる作業はどう分ける?
分け方の目安はシンプルです。「自社の業務を知らないと決められないこと」は社内、「技術を知らないとできないこと」は外部。次の分担表を、外部と付き合うときのたたき台にしてください。
| やること | 社内(社長・現場責任者) | 外部パートナー |
|---|---|---|
| どの業務から始めるか | ◎ 決める | 候補の整理・助言 |
| 何ができたら成功か | ◎ 決める | 測り方の提案 |
| ツール・進め方の選定 | 説明を聞いて承認する | 比較して提案する |
| 設定・構築などの実務 | 節目で確認する | ◎ 担当する |
| 社員への説明・練習 | 場を用意し、後押しする | 教材づくり・講師役 |
| 続ける・広げる・やめる | ◎ 決める | 判断材料を出す |
ポイントは、「どの業務から始めるか」「何ができたら成功か」「続けるかやめるか」の3つだけは、何があっても手放さないことです。ここは業務を知る社内にしか決められません。それ以外は、節目で確認しながら外部に任せて構いません。この3つを聞かずに話を進めようとする相手がいたら、丸投げを求められているサインだと考えてください。
担当者ゼロのまま進める手順は?
進め方は「小さく1業務から」が原則です。最初から全社的な導入を狙わず、次の5ステップで進めます。
- 現場の困りごとを3つ書き出す(「見積書づくりに時間がかかる」「日報の転記が面倒」など、言葉にするだけで十分です)
- 外部の専門家に相談し、「AIで解決しやすい順」に並べてもらう(当社の30分の無料相談のような場を使えば、費用をかけずに外部の目を入れられます)
- 効果が見えやすい1業務だけ選び、小さく試す(うまくいかなくても傷が浅く、やめる判断もしやすい規模にとどめます)
- 週1回・30分程度の打ち合わせで進み具合を確認する(社内の負担は基本的にこれだけです)
- 効果を確かめてから、次の業務に広げる(1つ成功すると社内に「AIは使える」という空気が生まれ、2件目からは格段に進めやすくなります)
大事なのはステップ3の「小さく」です。大きな投資を最初にしないことで、外部との相性を確かめる期間にもなります。合わないと感じたら、そこで立ち止まれる規模で始めてください。
外部に任せると費用はどれくらいかかる?
依頼の形によって幅がありますが、一般的に、単発のツール導入支援であれば数万〜数十万円程度、継続的な顧問契約であれば月数万円〜と言われます。金額そのものより大切なのは、「分担表のどこからどこまでを任せられるのか」と「判断材料をきちんと出してくれるのか」を最初の相談で確認することです。
参考までに当社(株式会社B.I.Y)の場合、社長ご自身がAIを使えるようになるマンツーマンのAI個別プログラムが10万円(税別)、既存AIツールの実装代行が10万円〜、継続的なAI・IT顧問契約が月5〜15万円です。自社の業務に合わせたシステムづくりまで踏み込むAI駆動開発は構築30万円〜+月額5万円〜(税別)、社員向けのAI研修は30万円〜となっています。どの会社に依頼する場合でも、「うちは判断は手放しません。実務をお願いしたい」と伝えると、丸投げにならない健全な付き合い方が始めやすくなります。
まず何から始めればよいか?
最初の一歩は、「うちの場合、どの業務からAIを入れられそうか」を外部の目で確認してもらうことです。困りごとを3つ書き出すところまでは社内でできます。その先の「解決しやすい順に並べる」段階から、専門家を使ってください。
株式会社B.I.Yは、建設・建築・物流の中小企業に特化したAI活用のパートナーです。「実務は外部、判断は社長」という本記事の分担そのままの形で、担当者のいない会社のAI導入をご支援しています。まずは30分の無料相談から。「ITに詳しい社員がいないが、何から相談すればよいか分からない」という段階で構いません。御社の業務を伺いながら、始めやすい業務と進め方を一緒に整理します。お電話(050-3152-1971)またはお問い合わせフォームからお気軽にご連絡ください。
よくある質問
ITに詳しい社員が一人もいなくても、AI導入はできますか?
できます。社内に必要なのは技術の知識ではなく、「自社の業務と困りごとを説明できること」と「やる・やめるを決められること」の2つです。この2つは社長や現場責任者が既にお持ちのはずです。ツールの選定や設定などの実務は、外部の専門家に任せられます。
外部に任せきりにすると、社内にノウハウが残らないのでは?
「どの業務にAIが効くか」「何ができたら成功か」という判断を社内で行っていれば、いちばん重要な知見は社内に蓄積されます。ツールの操作は、導入時に社員向けの説明や練習の場を設ければ現場に残ります。残らないのは技術的な設定作業の詳細ですが、そこは今後も外部に任せてよい部分です。
社内の窓口役は、どれくらいの時間を取られますか?
週1回・30分程度の進捗確認が目安です。窓口役の仕事は、現場の声を伝えることと、節目で判断することの2つで、技術的な作業はありません。社長ご自身か、現場をよく知る責任者の兼任で十分こなせる分量です。
小さな会社でも、外部の専門家に依頼できますか?
できます。近年は中小企業向けのAI導入支援も増えており、単発の相談や月数万円からの顧問など、小さく始められる形が選べるのが一般的です。当社も社員数十人規模までの建設・建築・物流業を主な対象としており、30分の無料相談から承っています。
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